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金属とは?種類・用途・選び方を徹底解説【2026年版】

金属の基礎(鉄系・非鉄・ステンレス・希少金属)から用途・加工・表面処理まで体系的に解説します。

目次

金属とは #

金属は、一般に**電気・熱を通しやすく、延性(のびやすさ)と塑性(成形しやすさ)**を持つ材料群を指します。製造業では、強度・耐熱・導電性・耐食性といった要求に応じて、鉄系・非鉄系を使い分けます。

関連する加工用語は金属加工で整理しています。本記事では、材料選定の基礎として「分類」「特性」「加工と表面処理」をまとめます。

金属の種類と特徴 #

分類代表例主な特徴用途例
鉄系(鉄鋼)SS、S45C等高強度、コスト◎構造部材、治具
非鉄(金属)アルミ、銅軽量/導電、加工性筐体、配線、放熱
ステンレスSUS304等耐食性、衛生性食品/薬品設備
希少金属Ti、Ni等特性が尖る、供給リスク航空、電池

「希少金属」の考え方は希少金属も参照してください。

金属の用途 #

  • 機械部品:シャフト、フレーム、ブラケット、ベースプレート
  • 電気・電子:配線、放熱板、接点、シールド
  • 建築・設備:配管、支持材、外装、架台

用途が変わると、優先する特性(強度/重量/耐食/導電/外観)も変わります。

よく使う特性指標 #

金属選定では、用途に応じて評価軸を数値化します。代表的な指標は次のとおりです。

  • 比重(密度):重量・慣性・輸送コストに影響(金属 比重
  • 耐食性:屋外・薬品環境で寿命を左右(金属 腐食
  • 熱特性:熱伝導率、熱膨張(放熱・寸法変化に直結)
  • 電気特性:導電性、接触抵抗(配線・接点の品質に直結)

また、長期的にはリサイクル性や供給リスクも設計条件になります。回収・再利用の観点は金属 リサイクルも参考になります。

材質と加工方法 #

  • 切削:精度が出やすい反面、材料と工具の相性、切削条件が重要
  • 塑性加工:板金/鍛造/圧延で生産性が高い
  • 鋳造:複雑形状に強いが、寸法・内部欠陥の管理が要点
  • 溶接:材質により熱影響・歪み・割れ感受性が異なる

表面処理 #

金属の多くは環境によって腐食します。耐食や外観、摩耗対策として表面処理を設計に含めます。 代表例として、塗装の基本は金属 塗装が参考になります。

金属選定のポイント #

  1. 必要強度と安全率:最大荷重だけでなく疲労や衝撃も考慮
  2. 環境条件:腐食(塩害/薬品)、温度、湿度
  3. 加工性:切削/曲げ/溶接の難易度、歩留まり
  4. 重量とコスト:材料費だけでなく加工費も含める
  5. 供給性:規格材の入手性、代替候補、リードタイム

例えば「軽量化」を優先してアルミを選ぶ場合でも、座面のへたりや摩耗、表面処理の要否でトータルコストが逆転することがあります。逆に「耐食性」を優先してステンレスを選ぶ場合は、加工硬化や溶接歪みが工程リスクになります。要求の優先順位を決め、材料・加工・表面処理をセットで最適化するのが実務的です。

まとめ #

金属は“汎用材料”に見えて特性差が大きい分野です。用途と環境を起点に、材質・加工・表面処理を一体で最適化すると、品質とコストの両立がしやすくなります。

実務では材料を決めてから加工工程で課題が出ることが多いため、設計の早い段階で加工条件(切削/溶接/表面処理)と合わせて検討すると手戻りを防げます。

参考資料(外部) #

よくある質問

金属にはどんな種類がありますか?
鉄系(鉄鋼)、非鉄(アルミ・銅など)、ステンレス、希少金属などに大別されます。必要特性(強度、導電性、耐食性)で選定します。
表面処理はなぜ必要ですか?
腐食や摩耗を抑え、外観・耐久性を確保するためです。塗装、めっき、陽極酸化など、環境と用途に応じて選択します。
金属の比重(密度)はなぜ重要ですか?
重量・慣性・輸送コストや、回転体の応答性に影響するためです。軽量化が目的ならアルミ系、剛性や強度優先なら鉄系など、設計意図と合わせて判断します。
金属腐食を抑える代表的な方法は?
材質選定(ステンレス等)に加え、塗装・めっき・防錆油などの表面処理、異種金属接触の回避、排水・換気など環境設計を組み合わせます。
希少金属とは何ですか?
供給が偏在しやすく、産業上重要な金属群(例:ニッケル、コバルト、チタン等)を指します。性能面だけでなく調達リスクも含めて評価します。